AKB 被災3県に“希望を運ぶ”送迎用車両30台

[ 2012年2月19日 06:00 ]

<AKB48全国握手会イベント>パフォーマンスを終えフォトセッションを行うAKB48メンバー

 AKB48が18日、東日本大震災の被災地復興支援として新たに5億8525万9888円を寄付することを発表した。「AKB48プロジェクト」としての義援金やファンからの寄付、CD収益などで集まった金額で、日本赤十字社を通じて送る。昨年3月11日以降の寄付総額は12億5417万5973円となった。また、岩手、福島、宮城の3県には幼稚園や小学校の送迎用車両を各10台ずつ寄贈する。

 内訳は「AKBプロジェクト」名義の寄付金5億円、復興応援曲「風は吹いている」などのCD売り上げの一部と配信限定曲「誰かのために―What can I do for someone?―」の収益全額を合わせ7300万円、ファンからの義援金や握手会での募金1225万9888円。これまでも6億6891万6085円を送っていた。

 この日、メンバーは埼玉県所沢市の西武ドームで握手会イベントを開催。大島優子(23)は発表を受けて「一緒に支援活動を続けていきましょう」と、さらなる支援をファンに訴え、会場には募金箱も置かれた。

 昨年1年間のCD、DVD、ブルーレイなどのトータルセールスは約162億8000万円(オリコン調べ)で1位。国民的アイドルとして多忙を極める一方で、被災地に笑顔を届け続けた。

 昨年5月以降は被害の大きかった岩手、宮城、福島を定期的に訪問。これまで計9回訪れ、ミニライブや握手会で被災者を激励した。同月から岩手県大槌町と山田町を回った柏木由紀(20)は「AKBとして初めて被災地に行って、とても価値のある笑顔を見ることができた」と逆に勇気づけられた様子。宮城県気仙沼市などを訪れた前田敦子(20)は「1人でも多くの方々が笑顔になったらと思う。ずっと支援を続けていきたい」と力を込めた。

 新たな支援として、被災地で不足しているとされる学校などへの送迎用車両を3県に10台ずつ計30台贈る。主に幼稚園児や小学生、高齢者の送迎車として4月をめどに届ける。

 ≪3・11にチャリティー≫3月11日にはAKB48(東京・秋葉原)、SKE48(名古屋・栄)、NMB48(大阪・難波)、HKT48(福岡市)の各専用劇場でチャリティーライブを行う。 昨年は、震災の影響でAKB48劇場も18日間の休館を余儀なくされた。

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