淡路恵子感謝…「名前をもらえて本当に幸せ」

[ 2012年2月17日 06:00 ]

涙ながらに淡島千景さんをしのんだ淡路恵子

淡島千景さん死去

 淡島さんにちなんで芸名を付け、60年以上にわたって親交があった女優の淡路恵子(78)が16日、都内で会見し、思い出を語った。

 「お姉ちゃま」と呼んで慕っていたといい「そう呼べる人は限られているから(淡島さんが)その中の一人だったというのは私の誇り」と強調。「常に憧れの人で一歩でも近づきたかった。この年齢で尊敬できる先輩がいたのは素敵なことでした」としのんだ。

 最初に危篤の知らせを受けたのは1月下旬。その後持ち直し、今月11日に見舞うことができた。「神様が会わせてくださった。お姉ちゃまは私の顔をずっと触っていた」。痩せていたが「格好いい鼻も、ふっくらとした目元も昔のまま。きれいだった」と振り返った。

 宝塚歌劇の娘役スターだった淡島さんに憧れ、芸名も付けた。「大好きな先輩から名前をもらえて本当に幸せだった」と感謝。舞台「美貌と罪」(1953年)で姉妹役で共演したのが「一番の思い出」と言い、涙をこぼした。

 ▼北島三郎(歌手、座長公演で共演) 大好きな大女優の悲しい知らせを聞き、まことに残念です。人間的にも温かく優しく素晴らしいお方でした。

 ▼司葉子(女優) 「夫婦善哉」で共演した時、演技があまりにうまいので、まだ映画に出始めたばかりだった私は女優をやめようかと思ったくらいでした。女優として長くたくさん、幅広く活躍された方。尊敬していた大先輩でした。

 ▼渡辺美佐子(女優) 姉妹役が多くて本当のお姉さまのような存在でした。お元気だとばかり思っていたのに…。良い作品ばかりを残してずっと現役で女優をされていたので、ご満足だったのではないかと思います。

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2012年2月17日のニュース