「普通の及川光博に戻ります」ランちゃん名言で「相棒」卒業

[ 2012年2月8日 06:00 ]

テレビ朝日「相棒」の「神戸尊」卒業発表会見を行った水谷豊(左)と及川光博

 テレビ朝日の人気ドラマシリーズ「相棒」(水曜後9・00)から、警視庁特命係の神戸尊(かんべ・たける)役で出演する及川光博(42)が卒業する。主演の水谷豊(59)と7日、都内で記者会見して発表した。放送中の「season10」の3月の最終回で番組を離れる。

 及川は、水谷の妻の伊藤蘭(57)がキャンディーズ時代の解散発表で言い放った「普通の女の子に戻りたい」を借用して「普通の及川光博に戻ります」とあいさつ。そして「他意はありません」と背筋を伸ばした。水谷は苦笑して見守り、会場は爆笑に包まれた。

 神戸尊は09年3月18日放送の「season7」最終回から登場。寺脇康文(49)が演じた亀山薫の後任として特命係に配属され、主人公・杉下右京の相棒として09年10月からの「season8」からレギュラー出演している。

 松本基弘ゼネラルプロデューサーは「視聴者に新鮮な気持ちで楽しんでもらうため」と理由を説明し、及川は「ざっくり言うと“盛り上がるから”ですね」と付け加えた。卒業は10年秋に知らされていたといい「大きな声で言えなかったので水谷さんにはメールしました。密度の濃い3年間。よく学び、よく遊んで、学校を卒業したような気持ちです」。水谷は「僕は留年を続けているような感じですね」とつぶやいて笑いを誘った。

 そして「神戸尊が警察の中に残るのなら、また登場することもあるのでは、と淡い思いも抱いています」と話すと、及川は「殉職の可能性もありますからね」と卒業の演出に謎を残した。

 今年秋から放送されるとみられる「season11」からの“新相棒”について、水谷は具体名を明かさず「多数決で男性になりました」と、ほくそ笑んだ。

 ▽「普通の女の子に戻りたい」 1977年7月17日、キャンディーズが日比谷野外音楽堂公演で解散宣言した際、理由について伊藤が突然泣きながら、こう叫んだ。翌78年4月4日に後楽園球場公演で解散。その後も流行語となり、84年には都はるみ(63)が一度引退した際に「普通のおばさんになりたい」と引用した。

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2012年2月8日のニュース