巨匠アンゲロプロス監督急死…新作撮影中に交通事故で

[ 2012年1月25日 10:19 ]

テオ・アンゲロプロス監督=2009年2月、ベルリン

 映画界の世界的な巨匠でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞の「永遠と一日」などで知られるギリシャのテオ・アンゲロプロス監督が24日、アテネ近郊で新作映画の撮影中、道路を渡ろうとしてバイクにはねられ、搬送先の病院で死去した。76歳だった。ギリシャ紙カティメリニ(電子版)などが伝えた。

 35年アテネ生まれ。フランスで映画を学び、ギリシャに戻って映画評論家となった後、映画制作を始めた。「旅芸人の記録」(75年)で名声を確立。独特の長回し撮影による映像で知られた。

 98年にパルムドールを受賞した「永遠と一日」は、ギリシャを舞台に、死期を悟った老人が人生を追憶するストーリー。他の代表作として、ベネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)受賞の「アレクサンダー大王」(80年)などがある。(共同)

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2012年1月25日のニュース