最後の映画撮影中もお酒を…入川さん「飲めなくなったら死ぬときだ」

[ 2011年12月25日 08:46 ]

 3月に末期のがんのため余命半年と告白していた俳優の入川保則(いりかわ・やすのり、本名鈴木安則=すずき・やすのり)さんが24日午後3時20分、直腸がんのため神奈川県厚木市の病院で死去した。72歳。遺作となった主演映画「ビターコーヒーライフ」(監督横山浩之)の来年5月12日公開を待つことなく帰らぬ人となった。

 同じ事務所で「ビター…」で共演した秋吉久美子は「死と闘うのではなく静かに向き合い、これもあるという独特の死生感を打ち出し、役者として激しく生き抜いた素晴らしい人生だったと思います」と悼んだ。

 ▼山本ひかる(「ビター…」でヒロイン役)撮影中はとても元気で、鳥肌が立つくらいカッコイイお父さんを演じていらっしゃいました。優しく、自分に厳しく、素晴らしい方でした。お芝居はもちろん、生き方を尊敬しています。

 ▼石田信之(俳優)親分肌でよく面倒をみてくれて家族ぐるみの付き合いをさせていただいた。「ビター…」撮影中、お酒もけっこう飲まれていたので「大丈夫なの?」と聞くと、「飲めなくなったら死ぬときだ」と元気にいわれていたのを思い出す。

 ▼藤山直美(多くの舞台で共演)父(藤山寛美)の時代からお世話になり、本当にありがとうございました。

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2011年12月25日のニュース