被災地支援、年の差婚…「芸能10大ニュース」キーワードは絆

[ 2011年12月25日 08:20 ]

俳優で石原プロモーション社長の渡哲也(中)、舘ひろし(右)と談笑する炊き出しに参加した女優の上戸彩

 民放各局ワイドショーの芸能担当デスクが選ぶ恒例の「芸能10大ニュース」が決定した。芸能界を揺るがした元タレントの島田紳助さん(55)の引退のほかには、東日本大震災の支援活動、結婚や訃報がランクイン。芸能ニュースでも、「今年の漢字」に選ばれた「絆」がキーワードだった。

 東日本大震災後、誰もが家族や仲間との絆の大切さをあらためて感じた一年。芸能界も例外ではなかった。

 TBSの稲垣吉昭氏は「“ひるおび!”の生放送時間帯に多かったのが(亡くなった芸能人の)お別れの会。例年になく、故人をしのぶ一人一人が、仕事での思い出のほかに、家族ぐるみの交際や酒席、旅行など、“絆”がうかがえる思い出をたくさん話していました」と振り返る。

 45歳差の再婚をした加藤茶(68)をはじめ、22歳年下の女性と再々婚した堺正章(65)ら年の差婚、再々婚の堀ちえみ(44)、浜崎あゆみ(33)や倖田來未(29)のような電撃婚も目立つ年だった。テレビ朝日の中島亨兵氏も「年の差婚も多かったが、そもそも結婚自体が多かった。まさに今年は“絆”じゃないでしょうか」と話している。

 フジテレビの加治佐謙一氏は、「今年一番時間と労力をかけたニュースは震災関連」とし、「芸能人もボランティア活動や炊き出しなどで、被災地で大変な思いをしている人たちといろいろな面で関わってきた」と被災者と芸能人との絆を伝えた。

 日本テレビの宮澤清夫氏も「東日本大震災後に、少しでも明るい笑顔と元気を取り戻すため、いろいろな人たちがさまざまな活動を行った。これがエンターテインメントの原点だと感じて、時間を割きました」と今年の放送の特徴を語る。

 事実、気持ちが和む存在を視聴者が求めていたようで、愛くるしい笑顔で一躍国民的な人気子役となった芦田愛菜(7)は「映像が流れると視聴率が上がる」と多くのテレビ関係者が指摘した。

 10位までの項目で、スキャンダルといえるのは、1位の紳助さんの引退だけ。「離婚や不倫、浮気などのニュースがなかったわけではなかったが、例年のように報じる雰囲気ではなかった気がする」とテレビ朝日の中島氏。今年はワイドショーの内容も特別だった。

◆2011年芸能10大ニュース◆
1 島田紳助さん引退
2 大震災で芸能界からも支援活動
2 田中好子さん死去
4 芦田愛菜が大ブレーク
5 倖田來未が電撃婚
6 加藤茶が45歳差再婚
6 浜崎あゆみが元日婚
8 立川談志さん死去
8 AKB48旋風
10上原美優さん自殺

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2011年12月25日のニュース