「家族ゲーム」の森田芳光監督が死去 松ケンと瑛太共演が遺作に

[ 2011年12月21日 10:41 ]

亡くなった森田芳光監督

 「失楽園」「家族ゲーム」などで知られる映画監督の森田芳光さんが20日午後10時15分、急性肝不全のため東京都内の病院で死去した。61歳。

 日大芸術学部在学中から8ミリ映画を製作し、81年に若い落語家を描いた「の・ようなもの」で長編映画監督デビュー。以降、ドラマから喜劇、ミステリーなど幅広いテーマで数々の話題作を発表した。

 83年には故松田優作さん主演の「家族ゲーム」を発表。ブラックコメディーの作風もあって、話題に。横一列に並んで座る食卓の風景で、空疎な時代の空気をシニカルに活写し、ブルーリボン賞監督賞を受けるなど国内外で高い評価を受けた。 さらに薬師丸ひろ子主演の「メイン・テーマ」など、アイドルを起用した映画をヒットさせ、低調だった80年代の日本映画界をけん引した。

 役所広司と黒木瞳が不倫カップルを演じた「失楽園」では映画そのものもさることながら、「失楽園」という言葉が流行語にもなった。

 来年3月24日公開予定の松山ケンイチ、瑛太が出演するコメディ「僕達急行 A列車で行こう」が遺作となった。

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2011年12月21日のニュース