「蓼科高原映画祭」開幕 原田芳雄さん長女も

[ 2011年10月30日 06:00 ]

小津安二郎監督らの記念碑を訪れた(左から)大楠道代、阪本順治監督、原田麻由

 「東京物語」など数々の名作を残し、63年12月12日の60歳の誕生日に死去した小津安二郎監督をしのぶ「第14回蓼科高原映画祭」が29日、長野県茅野市で開幕した。小津監督が脚本家の故野田高梧(こうご)氏と蓼科の山荘にこもって作品の想を練ったことにちなみ、98年に始まった映画祭だ。

 茅野市民館では、同県で撮影が行われ、原田芳雄さん(享年71)の遺作となった「大鹿村騒動記」がオープニング上映され、阪本順治監督(53)や共演した大楠道代(65)、原田さんの長女で女優の原田麻由(35)らが駆けつけた。大楠は「撮影が行われた1年前はあんなに元気だったのに…。まだ切なくてうるうるくるけど、きっと原田さんも来てますよ」と涙ながらにあいさつした。

 映画祭は30日まで開催され、小津監督の「浮草」から「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」など新旧話題作13本が上映される。

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2011年10月30日のニュース