デビュー35周年記念「ゴダイゴ」260曲一斉配信

[ 2011年10月25日 06:00 ]

79年当時のゴダイゴ

 70年代に「ガンダーラ」「銀河鉄道999」などのヒット曲で一世を風靡(ふうび)した「ゴダイゴ」が、これまで発表した260曲を来月16日に一斉に有料配信する。時間にして計約1000分、16時間半分。大手配信サイト「レコチョク」で過去に美空ひばりさんの曲を500曲同日配信した例があったが、日本のバンドでは前例のない規模になる。

 70~80年代のシングル20作とアルバム14作に加えて、ベスト盤5作を配信。32年ぶりの発売となる「テイキング・オフ!」の英語版など貴重な楽曲も含まれている。

 ゴダイゴは今年でデビュー35周年。記念イヤーの目玉の一つとして昨年秋にメンバーが「往年のファンはもちろん、ゴダイゴを知らない世代にも自分たちの楽曲を聴いてほしい。携帯電話やパソコンを通じて幅広い世代に発信できるように」と提案した。

 リーダーのミッキー吉野(59)は「寝ずに制作に没頭した頃を思い出す。最近はEXILEら若いアーティストがカバーしてくれている。今度はぜひ、オリジナルのゴダイゴ・サウンドを聴いてほしい」とコメント。ボーカルのタケカワユキヒデ(59)は「信じられないほど、うれしい。長くやってきてよかった」と喜んでいる。

 配信当日には活動の軌跡をまとめた8枚組DVDボックスも発売。35周年にちなんで価格は3万5000円(税込み)。日本テレビが放送した「紅白歌のベストテン」に出演した時の模様など全771分の貴重映像も収録。タケカワは「リアルタイムでゴダイゴをご存じの方も、知らない方も思いっきり堪能してほしい」と話している。

 ▽ゴダイゴ 76年4月に「僕のサラダガール」でデビュー。英語詞でロックを歌いながらも、日本人になじみやすいメロディアスな楽曲で支持を得た。78年、日本テレビ「西遊記」で使われた「ガンダーラ」「モンキー・マジック」、79年のアニメ映画「銀河鉄道999」の主題歌などが大ヒット。80年にはインド、トルコ、米国をまわる世界ツアーを行い、中国・天津で開催された音楽祭に出演するなど海外にも積極的に進出した。85年に活動休止宣言。99年に3カ月の期間限定で再結成。結成30年の06年には奈良市の東大寺で公演した。

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