由紀さおり 英殿堂で日本語曲披露!観客総立ち

[ 2011年10月21日 06:00 ]

ロイヤル・アルバート・ホールの前で笑顔を見せる由紀さおり(左)とトーマス・M・ローダーデール

 歌手の由紀さおり(62)がこのほど、ロンドンにある音楽の殿堂「ロイヤル・アルバート・ホール」のステージに初めて立った。代表曲「夜明けのスキャット」や「ブルー・ライト・ヨコハマ」などを日本語のまま披露。約7000人の観客からスタンディングオベーションを受け、ニッポンの歌謡曲の魅力を世界へ発信した。

 世界24カ国で発売中のアルバム「1969」で共演した世界的な人気楽団「ピンク・マルティーニ」の公演にゲスト出演したもの。会場は「99%の人が私のことを知らなかったと思う」というほど同楽団のファンばかりだった。

 由紀が登場したのは開演から30分後。最初に歌ったのは「夜明けのスキャット」で♪ルルルゥ~と歌いだすと、懐かしくも新鮮に映ったようで大きな拍手が鳴った。その後も「夕月」などを日本語で歌唱。本編終了後のアンコールで再び呼ばれ、ブラジルの名曲「マシュ・ケ・ナダ」を日本語で披露すると、観客は総立ちになった。

 客席の50代主婦は「とてもキュートでハートをつかまれた。本当に素敵」と興奮気味に語り、40代男性は「全く彼女のことを知らなかったが、マルティーニと非常になじんでいたし音楽性もマッチしていた」と話した。

 計5曲を歌い終え、由紀は「彼らにとって日本語や歌謡曲は全然異質な文化じゃないんだなと感じた」と強調。ピンク・マルティーニのリーダー、トーマス・ローダーデール(40)は「高音も低音も美しい。まるでバーブラ・ストライサンドのようだった」と米国を代表する女性歌手の名を挙げて絶賛した。

 由紀は12月中旬の米ツアーにも参加。ニューヨークやボストンなどで計6公演に出演する予定で「今度はアメリカ人に日本語でクリスマスソングを届けたい」と意欲を語った。

 ≪12月米ツアーにも期待≫トーマスは由紀との共演が成功したことに大興奮。「ファンタスティックだったろう?スゴいよ。由紀さんは!大スターがカムバックしたときみたいな、ビッグナイトだった」と絶賛。12月の米ツアーにも出演するため「もっと大変なことになるかもしれない」とさらに期待していた。

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