「京橋花月」「品川よしもと」11月で閉館

[ 2011年10月17日 14:01 ]

 大阪市都島区にある吉本興業の直営劇場「京橋花月」が、11月いっぱいで閉館することが16日、分かった。同劇場が入るビルを所有する京阪電鉄とのテナント契約を更新しなかった。

 同劇場はJRと京阪の京橋駅西側徒歩3分の場所に2008年11月にオープン。客席数は500で年間30万人の動員を目標にしてきたが、繁華街から離れているなど立地に恵まれず、特に平日は営業面で苦戦。公演を細分化して入場料を安くするなど営業努力を重ねてきたが、思うほどの効果が上がらず、観客数が演者の数より少ない1ケタだったこともあった。

 さらに今年7月に京都市東山区に「よしもと祇園花月」がオープンしたことも影響。関係者によると「京阪沿線で2つの劇場を運営することの難しさもあった」という。京橋花月の出演者は、今後は祇園花月などに出番が割り振られることになりそうだ。

 また、東京都港区にある「品川よしもとプリンスシアター」も11月いっぱいでの閉館が決定。09年4月にオープンした客席数433の劇場だが、京橋花月同様に観客動員で苦戦していた上、東日本大震災の影響もあり、客足が伸びなかった。両館ともに今夏から閉館が検討されてきており、関係者は「営業継続へ向けてさまざまな方法も模索したのですが…」と残念そうに話した。  

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2011年10月17日のニュース