柳ジョージさんのファンだった…健さん「大きなショック」

[ 2011年10月15日 09:00 ]

生前の柳ジョージさんとの思い出を語るミッキー吉野

 ロック歌手の柳ジョージ(本名柳譲治=やなぎ・じょうじ)さん(享年63)が10日に腎不全のため死去したことが明らかになった14日、個人事務所の代表を務める妻の淳子さんが死因など詳細を公表した。柳さんのファンだった俳優高倉健(80)は関係者から悲報を伝えられ、大きなショックを受けた。ミッキー吉野(59)や志村けん(61)ら仲間たちからは悲しみのコメントが相次いだ。

 淳子さんによると、柳さんは10日午前4時56分、横浜市内の病院で亡くなった。末期の腎不全だったという。生前の本人の意向により、11、12日に親族のみで通夜、告別式を済ませたことも報告。「ここまで応援してくださった皆様に深く感謝いたします」としている。

 関係者は一部で「数週間前から集中治療室に入り、12日に死去した」と報道されたことを否定。柳さんが生前に「僕は派手なことは似合わないよね」と常々言っていたこともあり密葬にし、発表もしなかったという。

 柳さんの突然の悲報に芸能界でも多くの人たちが衝撃を受けた。長年のファンという高倉はこの日、6年ぶりの主演映画「あなたへ」(監督降旗康男)の撮影移動日。高倉は出発前にテレビのニュースで知り「大きなショックを受けていた」という。

 20年ほど前、柳さんのディナーショーの開演前に突然楽屋を訪れ「以前から聴いていました」とシャンパンを差し入れたエピソードは有名。健さんの突然の訪問に驚き、言葉が出なかった柳さんだが、それ以来、高倉が主演した「網走番外地」のテーマ曲をカラオケのおはこにしていた。

 40年来の友人で「ザ・ゴールデン・カップス」の仲間だったミッキー吉野は横浜市内のスタジオで「偉大なロッカーで本物の歌手だった」と早すぎる死を悼んだ。

 カップス解散後、柳さんは一時期サラリーマン生活を送るなど苦労を重ねて「柳ジョージ&レイニーウッド」で人気を獲得。当時、テレビ番組で共演した際「楽しそうにジョーちゃんが歌っている姿を見ていたら、うれしくて涙が出そうになった。一番の思い出」と明かした。アイ高野さん(06年死去)、鈴木ヒロミツさん(07年死去)、デイヴ平尾さん(08年死去)ら同時期に活躍したミュージシャンが他界し「向こうでみんなでワイワイ仲良くやってほしい」と天を仰いだ。

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