「尾崎ハウス」ありがとう!ファンの聖地取り壊し

[ 2011年10月4日 06:00 ]

老朽化のため、立て直し工事が始まった「尾崎ハウス」。右手前は小峰忠雄さん

 92年に26歳の若さで死去したロック歌手尾崎豊さんのファンが集まる交流の場「尾崎ハウス」として親しまれてきた東京都足立区の民家が老朽化のため建て直されることになり、取り壊し工事が3日、始まった。

 民家の持ち主は小峰忠雄さん(72)。19年前の4月25日、庭先で倒れている尾崎さんを小峰さんの妻が発見。尾崎さんはその日のうちに亡くなった。以来、訪れるファンのために1階の6畳間を開放。小峰さんによると、これまでに訪れたファンは「数万人」。アルバイトで飛行機代を工面し、ロサンゼルスから来た若い女性もおり「若い人のいろんな相談に乗ってきた。尾崎で遊ばせてもらったよ」と振り返った。

 ここが縁で知り合った女性と結婚した埼玉県越谷市の小座間高雄さん(43)は19年間、通い続け「ガキのころの新鮮な気持ちを思い出させてくれるオアシスだった」と小峰さんへの感謝の言葉を口にした。ファンが思いを書き込んだノートやポスターなどはファンの有志に預けられ、来月にも足立区で開催予定のメモリアル展で展示される。

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2011年10月4日のニュース