「頭スースーする」役所広司 山本五十六役で中学以来の丸刈り

[ 2011年10月1日 08:12 ]

映画「山本五十六」に出演し、新潟県長岡市の「山本五十六記念館」を訪れた役所広司(中央)

 俳優の役所広司(55)が30日、主演映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(監督成島出、12月23日公開)で演じる山本の故郷・新潟県長岡市を訪れた。

 「山本五十六記念館」では、山本が搭乗して撃墜された飛行機の左翼などに見入った。太平洋戦争回避を模索し、米との早期講和を目指しながら絶命した山本の心情を思い「これは無念の塊。クランクイン前に訪れられなかったことを悔いている」と顔をゆがめた。おなじみの長髪を切り丸刈りにしたのは中学以来。撮影終了後2カ月がたち「頭はスースーしたが、さぁ出陣!と気持ちの高まりを感じた」と伸びかけの髪をなでた。零戦操縦士役の五十嵐隼士(25)も「生まれて初めての丸刈りは、映画にかける覚悟」と強調した。

 山本の母校・長岡高(旧長岡中)には「覚悟」の字を額に入れて贈った。映画題字を書いた書道家の武田双雲氏(36)の書で、山本の遺族が故人の人柄を表す字として選んだ。

 役所は震災と原発事故が起きた今年と70年前の国難を重ね「映画を見た皆さんに、日本を守ろうと感じてもらえたら大成功」と話した。

続きを表示

2011年10月1日のニュース