心斎橋で噂が…13歳空手黒帯の美少女 舞台主演に抜てき

[ 2011年9月16日 08:41 ]

制服姿で笑顔を見せる井上苑子

 大阪在住の13歳の美少女が舞台の主役に抜てきされた。中学2年生の井上苑子で、来月20日から東京・新宿シアターサンモールで「世界の終わりと始まりと」に主演する。

 11歳から路上で歌いながら歌手を夢見てきた中、そのルックスが演劇関係者の目に留まり、まずは女優での芸能界デビュー。可愛らしいルックスながら空手黒帯というのも魅力の期待の新人だ。

 小学生の時から毎週末に大阪・心斎橋の路上で歌ってきた無名の少女が、スターの階段を上り始めた。

 父親は医者で趣味がトランペット、母親がボイストレーニング講師、2歳年上の兄もギターを弾くという音楽一家に生まれた井上は、小5の時に地元の音楽スクールに入校。小6で作詞作曲を始め、その秋にはギターを手にJR大阪駅前で路上ライブに挑戦。今では心斎橋で毎回50人以上の観客を集めている。これまでCD3枚を自主制作し、すでに2000枚を売り上げている。

 「心斎橋で美少女が歌っている」という話を耳にした演劇プロデューサーの松田誠氏が、路上ライブの映像を入手。「一見、かわいい女子中学生だが、その内に荒々しく燃えるものを秘めている。ふとした瞬間にドキリとさせられた」と女優としてのポテンシャルを見抜き、いきなり舞台の主演に起用した。

 井上は「ドッキリカメラかと思った」とまだ信じられない様子で「歌も演技もちゃんとできるようになりたい」と全力投球を誓っている。舞台は、ゲームの世界に迷い込んだ女性7人が現実世界に戻るために力を合わせてモンスターと戦う作品。井上は宮地真緒(27)ら年が倍以上離れた先輩たちと共演する。

 大阪では有名なお嬢さま私立中の2年生。特技の空手は黒帯という意外な一面も持つが「友達が舞台を見に来てくれたら渋谷で一緒に遊びたいな」と素顔はキャピキャピの女の子。「その言葉の響きに憧れていた」という女優デビューの夢はかなった。次は歌手としてのメジャーデビューを目指し、今後も路上で歌い続ける。

 ◆井上 苑子(いのうえ・そのこ)1997年(平9)12月11日、神戸市生まれの13歳。10歳で地元の音楽スクールに入校。路上で歌いながら10年8月に全編作詞作曲のCD「sonority」を自主制作。特技は空手で、得意技は直蹴り。1メートル57、40キロ。血液型A。

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