嵐に負けない「嵐」 国立で7万人コンサート

[ 2011年9月4日 06:00 ]

 「嵐」が3日、東京・国立競技場でコンサートを行った。台風12号の影響で、2日の公演が4日に延期。3日も同競技場の風速計で秒速9メートルを記録する強風が吹き、時折、激しい雨にも見舞われた。それでも、メンバーは演出を変更するなど臨機応変に対応。華やかなパフォーマンスで魅せた。

 激しい雨が降り、秒速9メートルの強風が吹く中でのオープニング。メンバーは当初、高さ約50メートルの場所に上り、ワイヤで約100メートルの距離を移動するフライングを見せる予定だったが、安全を考慮して急きょ取りやめ。レインコートに身を包んだ約7万人のファンが待つ中、ステージ下からせり上がって登場した。

 4年連続となる国立競技場公演。今年は台風の影響を強く受けた。前日2日のステージは4日に延期。櫻井翔(29)は「みんなが振り替え公演で来られるわけではない。とても残念です」とファンを気遣った。

 台風は3日、四国、中国地方に上陸し、東京も強風圏に入った。ステージ設営が遅れたため、本格的なリハーサルができず、演出が確定しないまま本番はスタート。天候次第で打ち切られる可能性もあった。だが、今年の東京でのライブはこの2公演だけ。今年最後の単独ライブでもある。相葉雅紀(28)は楽屋でテルテル坊主をつくって天候回復を祈った。

 公演中は土砂降りの雨に見舞われる場面もありながら、3時間半を無事完走。最新アルバム「Beautiful World」の収録曲を中心に39曲を華麗なダンスとともに披露した。風雨の影響が懸念された風船を使った演出や、花火の打ち上げも予定通り行われた。

 大詰めを迎えたステージで相葉は「コンサートができたことに凄く感謝してます」と話し、大野智(30)は「夏を締めくくるでっかいお祭りを一緒に楽しめて幸せでした」と語りかけた。終演後の会場には秋を感じさせる風が吹いていた。

 ≪99%自家発電で≫この日の公演は、52万5000人を動員する全国ツアーの一環。東日本大震災の影響による電力不足を考慮して、昨年の目玉だった噴水の演出を大幅に縮小するなどして節電。使用電力を前年の約7割まで抑制した。使用電力の99%は電源車20台による自家発電でまかなわれたという。

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2011年9月4日のニュース