涙ぐむ勘三郎「桑田くんが直筆の手紙をくれたんです」

[ 2011年8月30日 06:00 ]

平成中村座の製作発表を行った中村勘三郎(左)と片岡仁左衛門

 今年1月から突発性難聴で休養し、6月下旬に復帰した歌舞伎俳優の中村勘三郎(56)が29日、都内で今年初の記者会見を開いた。

 闘病中、昨年7月から5カ月間にわたって食道がんで休業したサザンオールスターズの桑田佳祐(55)から激励の手紙が届いたことを告白。「自分のファンだと書いてあってうれしかった。元気をいただいた」と言い、最高の良薬になったと明かした。

 東京・浅草の隅田公園で興行する「平成中村座十一月大歌舞伎」(11月1日初日)の記者会見。昨年10月29日に大阪で行って以来ちょうど10カ月ぶりとなる会見に勘三郎は、緊張の顔つきで現れた。約100人の報道陣の中になじみの顔を見つけると、ホッとした表情。「皆さん、お久しぶりでございます。やっとボチボチ(長期公演に)出られるようになりました」と以前と変わらぬ人なつっこい声であいさつした。

 半世紀の俳優人生で初の大病。「家族が支えてくれました」と涙ぐみ、同席した片岡仁左衛門(67)にも「何度も病室に来ていただいて…」と感謝した。

 歌舞伎仲間のほか、復帰へ奮い立たせてくれた“良薬”がもう1つあった。「桑田くんが直筆の手紙をくれたんです。うれしかった。同級生(同学年)だからね」と笑顔。昔からサザンオールスターズの大ファンで、車にはCDもたくさん積んである。

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2011年8月30日のニュース