福山雅治 デビュー22年目「やっと」沖縄初ライブ

[ 2011年8月29日 06:00 ]

西原マリンパークで行われたライブで熱唱する福山雅冶

 歌手の福山雅治(42)が28日までの2日間、沖縄県西原町の「西原マリンパーク」で自身初の沖縄公演を開催した。3時間半のロングステージで、シングル曲を中心に26曲を披露。「HELLO」「桜坂」など名刺代わりのヒット曲を次々に披露し、2公演で3万2000人を大満足させた。「また来るね!」と笑顔で締めくくり、デビュー22年目で初の沖縄ライブは大成功に終わった。

 日が落ち始めた琉球の大地に、心地よい海風が吹く。鳴り響く手拍子の中、福山が姿を現した。客席最後方のサブステージ。エレキギターをかき鳴らし、観客をあおる。「やっとなんです、本当なんです、夢じゃないんです!会いたかったぜ、オキナワ~」。22年分の思いをぶつけた。

 「“全国ツアー”と言っておきながら、沖縄に来ていなかった。自責の念にかられてました」。そんな思いからか、沖縄ならではの特別な内容と演出にこだわった。

 ヒット曲「Peach!!」では、沖縄伝統芸能「エイサー」の踊り手22人をバックに従えて歌唱。♪イーヤーサーサーと掛け声が客席から響いた。さらに、現地のダンサー12人を“OKN48”と名付けステージに従えた。トロッコのような台車に乗って客席の近くで歌ったのは自身初。「行くぜ!ヨコハマ!」と地名を間違えるハプニングも初の沖縄ならでは!?

 24日の時点では、台風11、12号の接近が予想され中止も検討された。だが、台風は沖縄を避けるように東西へ。強運の持ち主は「海と空と風を感じながら歌わせていただきます」と、会場横の海から吹く風に髪をなびかせながら26曲を熱唱した。

 震災復興支援を目的に、会場には東北の名産品を集めたブースを設置。来月17日に福島県郡山市で開催される野外フェス「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」への出演も発表。公演中に黙とうも行い、「いま元気な人は今まで以上にやるんだ」とメッセージを送った。

 すっかり日も落ちたアンコール。ステージ左右300メートルに張ったネットと電球で“光のカーテン”をつくり、幻想的な雰囲気の中「桜坂」を歌唱した。最後はギターの弾き語りで「squall」を披露し、「また来るね」と約束。やりきった顔でステージを降りた。

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2011年8月29日のニュース