フジ「ヘキサゴン」 打ち切り一転、続行へ

[ 2011年8月27日 06:00 ]

島田紳助さん引退で、打ち切りの可能性があった「ヘキサゴン」だが、一転、番組は続行へ(09年6月撮影)

 芸能界引退を表明した元タレント島田紳助さん(55)のレギュラー番組を放送していた民放各局は、26日も調整に追われた。フジテレビ「クイズ!ヘキサゴン2」(水曜後7・00)は打ち切りの可能性が取りざたされていたが一転、続行が濃厚になった。突然の引退騒動に周囲が振り回される中、本人はこの日までに“心の故郷”と呼んでいた沖縄に向かった。

 一時は視聴率20%以上を記録していた「クイズ!ヘキサゴン2」。最近は10%台前半を推移しており、番組関係者は「紳助さんの引退表明前からリニューアル案のほか、来春か来秋の改編期に合わせた番組終了も検討されていた」という。

 そんな中の騒動でフジテレビ関係者も打ち切りの方向に傾いていた。それが一転した背景について、番組関係者は「秋の改編期が間近で、今から新番組をゴールデンタイムで立ち上げるのは難しい。視聴率を考えると危険というのも判断材料になったようだ」と説明。24日に放送された「ヘキサゴン」の代替番組「タカトシ・温水の1000円握って食べまくり旅 アンコールSP」の視聴率は8・6%(関東地区、ビデオリサーチ)。知名度のない新番組をゴールデンタイムで成功させることの難しさを実証する格好になった。

 また、「ヘキサゴンファミリー」と呼ばれるレギュラー出演者の連帯感がスポンサーに好感を持たれていることも番組続行を後押ししている様子。同じ紳助さんのレギュラー番組「行列のできる法律相談所」「人生が変わる1分間の深イイ話」を放送していた日本テレビが早々に番組継続を決めたことも、フジ側に影響を与えたようだ。

 新司会者について、フジ側は紳助さんより年下のタレントには難色を示しており、明石家さんま(56)が最適任と思われていたが、さんまは候補から消えたという。

 「ナインティナイン」岡村隆史(41)、「ロンドンブーツ1号2号」田村淳(37)らの名前も挙がっているが、番組関係者は「ファミリー感の強い番組なので、新たに加わった司会者が慣れるまで時間がかかる」と指摘。ファミリーで司会を回す形になりそうだ。番組に出演しているラサール石井(55)もこの日、自身が司会を代役するとの情報に「それはない。ファミリーみんなで回していくと思う」と話した。

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2011年8月27日のニュース