嗚咽 萬田久子「頭のいい人だったから知っていたと思う」

[ 2011年8月15日 06:00 ]

佐々木力氏・通夜で囲み取材に応じる萬田久子

 女優の萬田久子(53)と婚姻届は提出せずに事実上の夫婦関係を続け、9日にスキルス性胃がんのため60歳で死去したアパレル会社「リンク・セオリー・ジャパン」社長兼CEOの佐々木力(ささき・ちから)氏の通夜が14日、東京・青山葬儀所で営まれた。財界や芸能関係者ら約1500人が参列。喪主を務めた萬田は記者会見し、7月に「元気になったら結婚しよう」と約束していたことを明かした。

 弔問客に気丈に対応していた萬田は焼香の際、遺影でほほ笑む佐々木さんに向かって手を合わせた瞬間、こらえきれなくなったように嗚咽(おえつ)を漏らした。

 佐々木さんは3月末に「腰が痛い」と訴え、「尿管に石があるのかも…」と検査。この時は見つからず、6月の検査でスキルス性胃がんと判明。「彼には末期がんとは告げたが、余命については言わなかった。ただ、頭のいい人だったから知っていたと思う」と振り返った。前妻との子供3人と、萬田との間の長男も一緒に病室を見舞い、「子供たちが支えてくれた」と目をハンカチで押さえた。

 「いい格好しーだけど素敵な人。自慢できる彼だった。全てあの人の判断で生きてきた…」と語り、瞳は真っ赤。「(死は)今も信じられないし、信じたくない。ドラマや映画のワンシーンみたい。“私が先に逝ってあなたが私を送ってね”と言ったら“分かった”と言ってくれたのに…」と、あふれる涙を拭った。

 前妻と佐々木さんの間の長女が13日に香港で出産したことも明かした。

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2011年8月15日のニュース