米ベテラン歌手ら脱原発訴え サンフランシスコで復興支援ライブ

[ 2011年8月8日 16:46 ]

7日、米サンフランシスコ郊外で開催されたチャリティー公演。手前右からボニー・レイット、ジャクソン・ブラウン、喜多郎

 脱原発を訴えてきた米国のミュージシャンらでつくるグループ「MUSE」が7日、米サンフランシスコ近郊で、東日本大震災の被災者支援と安全なエネルギーの使用を呼び掛けるチャリティー公演を行い、約2万人の観客を沸かせた。

 出演したのはシンガー・ソングライターのジャクソン・ブラウン、ロックバンドのドゥービー・ブラザーズ、歌手でギタリストのボニー・レイットら、日本でもおなじみのベテランのアーティストたち。

 MUSEは大震災後すぐにこの公演を企画。米本土では日本に近く、沿岸部に原発があるカリフォルニア州を開催地に選んだ。中心メンバーのブラウンはグループのサイトで「福島で起きたことは日本だけでなく地球全体の惨事」とし、原発に依存した生活から脱却しようと訴えた。

 MUSEは1979年のスリーマイルアイランド原発事故をきっかけに結成され、不定期で活動。大規模な公演は同事故後に行って以来だという。今回は米在住のシンセサイザー奏者、喜多郎も参加した。

 この日の公演で使われた電気は太陽光やバイオ燃料などの代替エネルギーで賄ったという。会場の外にはテントが並び、反核団体が署名を集めたり、環境技術を持つ会社が自社製品を紹介したりしていた。(共同)

続きを表示

2011年8月8日のニュース