新垣結衣 初めてだから「不思議な感覚で興奮」

[ 2011年6月30日 06:00 ]

映画「麒麟の翼」に出演する新垣結衣

 女優の新垣結衣(23)が映画「麒麟の翼~劇場版・新参者~(仮題)」(来年1月公開、監督土井裕泰)でミステリーに初挑戦する。TBSで昨年放送した阿部寛(47)主演の連続ドラマ「新参者」の映画化。新垣は殺人事件の容疑者の恋人を演じる。真犯人の可能性もある謎の多い役どころで、新境地に挑む。

 映画は、阿部が深い情と鋭い洞察力を持つ刑事・加賀恭一郎を演じた人気ドラマの続編。新垣は「自分が新参者の世界にいるのが不思議な感覚で興奮しました。本格ミステリーは初めてですが、先を予測しても覆される部分はやはり面白いと思いました。事件をかき回していく、大事な役割を頑張って演じています」と意気込んでいる。

 事件の真相をめぐって対決する阿部とは、05年のTBS「ドラゴン桜」以来6年ぶりの共演。「まだあどけなさの残る少女だったけど、今やいろんな役をこなせる女優に変身したことをうれしく思います」という阿部と息ピッタリの演技を展開している。

 直木賞作家の東野圭吾氏の「加賀恭一郎シリーズ」最新作「麒麟の翼」が原作。東京・日本橋にある麒麟の像の下で、殺人事件が発生。現場付近から不審な男が逃走するが、車にはねられて意識不明となる。この容疑者の男の恋人を演じるのが新垣だ。本当は彼女が真犯人なのかという謎が残る一方で、作品のテーマの「人間の絆は何なのか」を問いかける重要な役どころだ。

 那須田淳プロデューサーは「少女から大人への役が多かったが、高い演技力で、世の中をもがいて生きていく若者の姿を表現してほしいと思った」と話す。夢を持って上京した恋人とのシーンでは笑顔があるが、事件発生後はガッキースマイルを封印。貧しい生活の設定に合わせ、美容院へ行かなくて済むような髪形を自ら提案するなど、新境地へ全力で臨んでいる。

 ≪方言にも注目!≫新垣は7月の関西系「月9枠」で連続ドラマ初主演が決まっている。「全開ガール」(7月11日スタート、月曜後9・00)で、NEWSと関ジャニ∞で活動する錦戸亮(26)とのラブコメディー。野心家の新人弁護士役で時折、出身地の山形弁を話す役どころだ。今回の映画では恋人とともに福島県出身の設定。ガッキーのセリフにも注目だ。

続きを表示

2011年6月30日のニュース