里見浩太朗 長門さんとケンカも「最後は握手」

[ 2011年5月24日 06:00 ]

報道陣に囲まれ長門裕之さんとの思い出話をする里見浩太朗

 東日本大震災復興チャリティー大会「第12回叙々苑カップ・芸能人ゴルフチャンピオン決定戦」(スポニチ後援)が23日、千葉県成田市の総成CCで行われた。芸能人66人が参加。俳優里見浩太朗(74)は21日に死去した長門裕之さん(享年77)について「(妻で他界した)南田洋子さんのことでケンカした。でも最後は握手した」と告白。「芸の虫だった」と人柄をしのんだ。

 長門さんは08年秋に放送したテレビ番組で愛妻の南田さん(09年10月死去)が認知症であることを公表。テレビカメラの前で懸命に介護する長門さんの姿が感動を呼んだ一方で、往年の美人女優のあまりにつらすぎる姿が波紋を呼んだ。

 里見は「役者仲間でもあの放送は賛否両論が分かれた」と回想。「ただ私は南田さんのファンとしてとても見ていられなかった」と当時の率直な思いを明かした。

 その後、舞台で一緒になった際「特番の2回目はないから」と言われたのでおとなしくしていたが、09年4月に続編が放送され黙っていられなかった。

 その直後、主演する「水戸黄門」に長門さんがゲスト出演した時「あんなかわいい奥さんの認知症の姿をなんで見せるんだ!とケンカしたんだ」と告白。意外にも長門からは「その言葉を誰も言ってくれなかったんだよね。ありがとう。心に突き刺さるよ」と感謝されたそうで、その場で和解の握手を交わしたという。

 同年10月に南田さんの葬儀で会ったのが最後。長門さんとは若い頃からプライベートでも麻雀や将棋をよくやった仲だった。「うその言えない正直な人だった。だから、ああいう形で表れたんじゃないかな」と言い、南田さんの認知症の姿をテレビで公開した背景にその素直な人柄があったとの見方を示した。

 また、俳優田中健(60)は「父親みたいな存在だった。(洋子さんを)介護している姿がかわいそうだった」と話し、小柳ルミ子(58)は「ショック。つらいですね。(長門さん夫妻が16年間司会を務めた音楽番組)ミュージックフェアに出演した時に洋子さんがたしなめる姿が印象的だった」と話した。

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2011年5月24日のニュース