絆の会の慰問に感謝「被災のつらさ一瞬忘れた」

[ 2011年5月20日 06:00 ]

宮城・南三陸町の歌津中学校で青空慰問ライブを行った(左から)清水アキラ、金沢明子、山本リンダ、橋幸夫、ジュディ・オング、ジョン健ヌッツォ

 橋幸夫(68)の呼びかけで集まった「絆の会」の歌手ら計6人が前日に続いて19日、宮城・南三陸町の4避難所を慰問した。

 慰問先のひとつ、同町立志津川中の体育館は橋がデビュー直後に公演を行った場所。当時、宮城交通のバスガイドとして楽器などの運搬に携わった久保田恵子さん(66)は「少女だった当時に戻ったよう。被災のつらさを一瞬忘れました」と満面の笑み。

 橋はがれきに埋もれた街に立ち、津波の犠牲となった同町職員遠藤未希さん(享年24)が防災放送で避難を呼び掛け続けた防災対策庁舎跡で合掌。避難所では、自費でクレープの炊き出しを行う団体を激励し、「使命を全うすることの尊さを感じた。支援をいつまでも持続できるようにしたい」と話した。

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2011年5月20日のニュース