さだまさし 遼くん応援歌に被災者エールも込める

[ 2011年5月10日 06:00 ]

石川遼の応援歌のレコーディングに臨んださだまさし

 歌手のさだまさし(59)が9日、都内のスタジオでプロゴルファー石川遼(19)の応援歌のレコーディングに臨んだ。タイトルは「強い夢は叶う~RYO C・C(仮)」で、自身が作詞・作曲。昨年夏にテレビ番組で共演した際の約束を果たした。「東日本大震災の被災者を応援したい」という思いも込めており、注目を集める1曲となりそうだ。

 「強い夢…」は青空のもとに広がるゴルフコースが目に浮かびそうな、アップテンポの澄んだメロディーの1曲。さだは「コースに吹く風の感じをサウンドに出したかった。遼くんの爽やかさを邪魔しないような曲にした」と説明。この日はバンドメンバーの演奏をチェックし、細部を詰める話し合いを何度も重ねた。

 昨年7~8月に放送されたテレビ東京「石川遼スペシャル RESPECT~ゴルフを愛する人々へ~」(土曜後10・30)にさだがゲスト出演。「応援歌をプレゼントする」と約束した。

 制作を前にして震災が起こり「精神的につらかった。(歌詞の)言葉が出てこなかった」という。「それでも作らなきゃ」と書き上げた詞は、石川だけでなく被災者をも応援するものとなった。「彼が震災に心を痛めて、一生懸命応援しようとしている。日本中も同じ思いを持っている」ということを表現した。

「泣きたい時こそ笑え

 苦しい時こそ笑え

 信じていい

 強い夢は叶(かな)う」

 サビでは「笑え」という言葉を繰り返す。「人生は不公平じゃないですか。それを笑えるぐらいになれば、強くなれるんじゃないかと思ってね」とさだ。「頑張れ」や「元気を出して」という言葉はない。「みんな頑張ってる。戦っている人間に頑張れって言うのはおこがましい」と話し、石川には「池ポチャしたとき、林の中に打ち込んだときにこの歌を思い出してほしいね」と笑った。

 同曲は新アルバム「Sada Sity」(7月6日発売)に収録。6月中旬以降に同番組の挿入歌として使用される予定。これに合わせて着うた配信を開始し、収益の一部を義援金として寄付する。

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2011年5月10日のニュース