浜田省吾 神戸から東北へ届け!魂の30曲

[ 2011年4月26日 06:00 ]

浜田省吾のライブ会場前には「J.S.FOUNDATION」の募金箱が設置された

 シンガー・ソングライターの浜田省吾(58)が25日、神戸・ワールド記念ホールで「東日本大震災 被災地復興支援コンサート」を開いた。

 16日の静岡から始まった全国ツアーの真っ最中だが、阪神大震災のあった神戸で復興の力になりたいと、この日の追加公演を急きょ決定。当初からツアーに組み込まれていた23、24日に続いて港町に歌声を響かせた。

 3日連続のステージは1983年の渋谷公会堂ライブ以来。「2日公演が限界。もうやらない」と苦笑いしたが、還暦間近とは思えないパワフルさに会場を埋めた6500人は終始総立ちだった。ライブ終盤には「いつもはこんなことしないが、きょうは特別」と会場の全員で黙とう。「時間はかかると思うが、サポートしよう」と訴え、ヒット曲「悲しみは雪のように」など計30曲を熱唱した。

 阪神大震災の傷痕がまだまだ残っていた96年9月、泉谷しげるが呼びかけたチャリティーコンサートが同所で開かれた。大友康平、小田和正、吉田拓郎らとともに参加した浜田は「あれから15年。神戸は前よりも美しい街になった」としみじみと語った。今回も、大事には至らなかったものの宮城県在住の友人が被災。復興支援への固い決意は揺るがない。

 以前からチャリティー活動には熱心で、99年には有志で基金「J.S.FOUNDATION」を設立。発展途上国の難民や2月に大地震のあったニュージーランドなどに支援を続けてきた。

 この日も会場前に募金箱を設置。集まった義援金は、チケットやグッズの売り上げから必要経費を差し引いた収益とともに被災地に届けられる。

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2011年4月26日のニュース