家族が被災 「パンサー」尾形貴弘「両親のことしか考えてなかった」

[ 2011年4月23日 10:15 ]

「スマイルバザール」記者発表に登場したパンサーの(左から)菅良太郎、向井慧、尾形貴弘

 東日本大震災の被災地支援チャリティーイベント「スマイルバザール」記者会見が吉本興業東京本部で22日に行われ、陣内智則(37)、RG(レイザーラモン・36)、はんにゃ、ハイキングウォーキングといった総勢18名に芸人が出席した。

 東日本大震災を経たこの時期にお笑いイベントを行うことは不謹慎との意見もあるが、陣内は「こういう時だからこそ、お笑いをという思いでやっている。笑顔で皆さんに明るくなっていただいて、それが被災地の皆さんに届けばと思う。僕たちのできる笑いで少しでも勇気を元気を届けられたなという気持ちでやりたい」。

 この日、会見に登場したお笑いトリオ「パンサー」の尾形貴弘(33)は宮城県東松島市野蒜出身。海から2、3分という実家も津波に巻き込まれ、被災したことを明かした。

 父は母を探しに家に戻ったところを津波に巻き込まれたが間一髪で助かったという。尾形はそんな両親と震災後、1週間か10日ぐらいでやっと連絡が取れたといい、「それまではもう両親のことしか考えてなかったです」と振り返った。

 今でも避難所で暮らす両親のもとを訪れた際には「行く前はめっちゃ暗い感じなのかなと思ってたんですけど、全然違った。避難所では親戚などが亡くなった方もいたけど、すごく明るくて。みんなキャッキャキャキャと笑っていて、すごい話かけてくれるし、逆に僕が元気をもらった。実際に行ってみて、笑いって大切だなと改めて思った。これからも自信を持ってお笑いを頑張ろうと思った」と思いを打ち明けた。

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2011年4月23日のニュース