懐かしい…インド人初の演歌歌手チャダさん「私の心は泣いている」

[ 2011年4月23日 09:27 ]

16日、東日本大震災の被災者支援のため、ニューデリーで開かれたチャリティーコンサートで熱唱するインド人初の演歌歌手チャダさん

 「負けずに頑張って」。インド人初の演歌歌手として1975年にデビューし、現在はインドで実業家としても活躍するサルブジット・シン・チャダさん(58)が遠く離れたインドから、東日本大震災に見舞われた「古里」日本を応援している。

 「このステージはいつもと違う意味がある。私の心は泣いている」。16日、東日本大震災の被災者を支援するためにニューデリーで開かれたチャリティーコンサートを前に、チャダさんがかみしめるように話した。

 頭にターバンを巻き、抜群の歌唱力と完璧な日本語を武器に人気者となったチャダさん。インドに帰国後、実業家としても成功したが「今日の私があるのも日本のおかげ。日本は忘れられない、かけがえのない国」という。震災については「神様はなぜこんなにむごいことをするのか。なぜ日本なのかと思い、涙が出てきた」と語った。

 コンサートでは震災で被害を受けた青森県出身の歌手、吉幾三の「酒よ」などを熱唱、会場から大きな拍手を受けた。「負けずにくじけないで頑張ってほしい。この苦しみから一日も早く抜け出すよう祈っています」と被災者へメッセージを送った。(共同)

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2011年4月23日のニュース