伊東四朗「アイドルでコントに真剣だったのはキャンディーズだけ」

[ 2011年4月22日 07:26 ]

1977年3月2日、スポニチに来社したキャンディーズの田中好子さん(右)
Photo By スポニチ

 アイドルグループ「キャンディーズ」の一員から、母親役などで主人公を支える性格女優へ。明るい笑顔で親しまれた女優田中好子さんは、地道な努力で女優としての地位を築いていった。

 伊藤蘭、藤村美樹さんと結成したキャンディーズは、1973年の歌手デビューから約5年間、愛らしい衣装と振り付けが人気を呼び「年下の男の子」「微笑がえし」などのヒット曲を生んだ。

 その「男の子」たちのあこがれの存在でありながら、伊東四朗(73)、小松政夫(69)ら第一線のコメディアンとともに、76年10月からキャンディーズ解散直前の78年3月まで放映された、テレビ朝日のバラエティー番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」にも出演。当時を知る関係者は「自分たちでもアイデアを出して取り組んでいた」と振り返る。ある番組で伊東は「アイドルで真剣にコントをやっていたのは、後にも先にもキャンディーズだけ」と回想していた。

 そんな経験が、女優としての才能を開花させたのだろう。キャンディーズ解散から2年後の80年、映画「土佐の一本釣り」に出演。NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」では、子どもたちの成長を温かく見守る母親役を好演するなど、ドラマでも存在感を示した。

続きを表示

この記事のフォト

2011年4月22日のニュース