舘ひろし 牡鹿半島で涙の熱唱「泣かないで」

[ 2011年4月17日 06:00 ]

宮城県石巻市の牡鹿半島で出張炊き出しを行ない、泣きながら「泣かないで」を歌う舘ひろし

 宮城県石巻市で被災者に向けて炊き出しを続ける石原プロモーションが3日目の16日、同市の牡鹿半島へ出張した。

 拠点としている市中心部の中央公民館から4トントラックにカレーやおでん、ぜんざい、豚汁など計約1000人分を積み込み、舘ひろし(61)を隊長に約30キロ離れた福祉センター「清優館」へ到着。同館で避難生活を送っている約150人と集まった近隣住民に振る舞った。

 付近は約10メートルの津波が襲い、街が壊滅。「妻が行方不明なんで、見つかるまではヒゲをそらないつもりです」と無精ひげのままで炊き出しの列に並んだ中年男性もいた。そんな交流の後、「歌ってほしい」とのリクエストに「恥ずかしいなあ」と言いながら応じた舘はヒット曲「泣かないで」を熱唱。悲しい思いを抱えながらも、笑顔で手拍子や声援を送る被災者の姿に感極まった様子で歌の途中で目頭を押さえた。涙声で「泣かないで」を歌い続ける舘に、もらい泣きしながら聞き入る被災者もいた。

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2011年4月17日のニュース