大友康平呼びかけ…愛の「ff」“表情”リレー

[ 2011年4月17日 06:00 ]

 東日本大震災の被災地出身の著名人が結集し、義援金を呼びかける動画を制作した。宮城県塩釜市出身のロック歌手、大友康平(55)の呼びかけで、サッカー日本代表の今野泰幸(28)やプロゴルファーの片山晋呉(38)ら計13人が参加。大友の代表曲「ff(フォルティシモ)」を“口パク”でリレーしながら、それぞれが熱いメッセージを送る。

 今月5日から福島県出身の俳優西田敏行(63)とのデュエット曲をインターネットの投稿サイト「ユーチューブ」で配信し、義援金を募った大友。今度は被災地出身の著名人に広く呼びかけ、歌声ではなく、歌う時の表情で思いを伝える。

 きっかけは、4日にテレビ番組の企画で被災地に向け「ff」を歌った際に反響が大きかったこと。親交が深い元巨人軍でスポニチ評論家の中畑清氏(57)と相談したところ「被災地出身の人たちに広く声を掛けてみよう」と企画がまとまった。

 同じ宮城県出身の歌手、高橋ジョージ(52)やフリーアナウンサーの生島ヒロシ(60)をはじめ、青森県出身の泉谷しげる(62)やスポーツ界からも今野、片山が参加。多彩な顔ぶれに、制作スタッフが「歌声でリレーするよりも、その歌っている姿にスポットを当てた方が印象的でそれぞれの思いが伝わるかもしれない」と提案。09年に大友が再録した「ff」(85年発表)の歌声に合わせて参加者が歌っているように見せる「リップシンク」、いわゆる口パクでつなぐことにした。

 FC東京のユニホーム姿で撮影に臨んだ今野は緊張しきり。今年1月のアジア杯準決勝・韓国戦で最後にPKを決めて優勝に導いただけに、立ち会った大友が「あの時に比べればたいしたことないだろ」と声を掛けたものの、撮影後も「PKより緊張した」と苦笑い。ほとんど直立不動の口パクになった。間奏では参加者全員がフリップボードで被災地へメッセージを送り、今野は「心をひとつに!」と書いた。

 動画は18日にユーチューブにアップ。募金の口座をテロップで掲示し、日本赤十字を通じて復興の義援金に充てられる。

 ▼ff 大友率いるハウンドドッグの最大のヒット曲。愛がすべてさ いまこそ誓うよ…というサビの通り「愛と勇気」がテーマ。ボクシングの亀田大毅(22)が試合後のリングで歌うなどスポーツ選手にファンは多く、今年も巨人軍の主砲アレックス・ラミレス(36)が打席登場のテーマに起用。和田アキ子(61)はサントリー「ジョッキ生」のCMで歌っており、20日にカバーシングルを発売するなど再び注目されている。

続きを表示

2011年4月17日のニュース