ソプラノ歌手 雨谷麻世が閉校小学校で美声

[ 2011年3月7日 06:00 ]

児童とともに歌う雨谷麻世

 ソプラノ歌手の雨谷麻世が6日、4月に統合される奈良県下市町立阿知賀小学校の閉校記念行事に参加し、児童に最後の思い出をと自慢の歌声を響かせた。

 桜の名所・吉野に程近い同校は創立137年の歴史を持つが、少子化の波には逆らえず、3月いっぱいで閉校が決定。同校で音楽を教える上西秀勝教諭(42)が、雨谷が歌う「僕にできること」を聴いて感動、「児童に聴かせたい」とホームページにメールを送って招へいした。

 緑に囲まれた同校体育館で、全校児童71人とともに透き通るような美声で歌い上げた雨谷。児童に「形あるものはいつかなくなるけど、心はつなぐことができる」とメッセージを送り、終演後は「自分の母校のような気持ちになった」と感慨深げだった。

 同歌は環境の大切さを訴える内容で、雨谷は全国の小学校で歌唱。4月からの小学校の音楽の教科書に掲載された。

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2011年3月7日のニュース