美輪明宏「何かの因縁」初ドラマ主題歌で美声披露

[ 2011年2月11日 06:00 ]

 歌手の美輪明宏(75)が初めてドラマの主題歌を手がけた。

 芸術家、岡本太郎さん(享年84)の生涯を描くNHKの連ドラ「TAROの塔」(26日スタート、毎週土曜後9・00、全4回)のために、仏シャンソン歌手エディット・ピアフの「水に流して」のカバーを新録音した。

 「TAROの塔」は1970年の大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」の製作や「芸術は爆発だ」の名言などで知られた岡本さんを描き、松尾スズキ(48)が演じる。秘書で養女の平野敏子さん役は常盤貴子(38)。

 ドラマをプロデュースしたNHKエンタープライズの訓覇(くるべ)圭氏は「岡本さんは、挑み、戦い続けた凄い人生を送った。主題歌は、生きざまがにじむ人じゃないと太刀打ちできない」と美輪の歌唱を熱望。美輪は岡本さんと親交があり、自分のステージに飛び入り出演させたことなどから「何かの因縁」と、初のドラマ主題歌を快諾した。

 訓覇氏は、岡本さんがシャンソン好きだったことからピアフの「水に流して」(仏語)を選曲。かねてステージでピアフの曲を歌い、舞台でピアフを演じてきた美輪も「“水に流して”は太郎さんの物事にこだわらない性格に合っている」と賛同し、最近では珍しい、バンドとの同時レコーディングを行った。

 美輪の歌を聴いた出演者やスタッフは「想像を絶するパワー」と絶賛。美輪自身も「迫力を出せた」と気に入っており、話題のドラマを盛り上げる。

 ≪美輪特集16日放送へ≫NHKは16日放送の音楽番組「SONGS」で美輪を特集。「水に流して」が初披露される。美輪特集は08年10月15日と同22日の放送以来。今回はレコーディングに密着し、ピアフに対する深い思いを紹介する。

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2011年2月11日のニュース