デーモン閣下 八百長問題「根が深い問題だ」

[ 2011年2月7日 06:00 ]

 春場所中止を受け、好角家でアーティストのデーモン閣下は「万事におおらかであることは大相撲の魅力のひとつだが、万事にふぬけているのではもはや魅力とは言い難い」とコメント。相次ぐ不祥事の発覚に、ショッキングな決定もやむを得ないとした。

 NHKの大相撲中継でゲスト解説を務めるなど芸能界きっての相撲通。昨年、野球賭博問題で名古屋場所の開催が危ぶまれた際には、同局の「ニュースウオッチ9」に「(名古屋場所は)絶対に開催すべき。中止すれば努力している多数の力士がかわいそう」という意見を寄せた。

 ただ、今回の八百長については「“全力士に疑いの目が向けられている”という点で、一連の不祥事と一線を画すほど根が深い問題だ」と指摘。「まじめにやっている力士たちの無念さを思うとファンとしても心苦しい」と“潔白”の力士に同情しながら、中止が妥当との認識を示した。

 前代未聞の危機に直面する角界に対しては「もう土俵際を通り越して外に押し出された形だが、失われた信用を回復させるための本当の戦いはこれからである、と叱咤(しった)したい。われわれファンは願望を述べることぐらいしかできないわけだから、自身の力で立ち直ってもらうしかしようがない」と、自浄作用の発揮を期待している。

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2011年2月7日のニュース