麻央に近寄るな!海老蔵“和解決着”も異例の条件

[ 2010年12月29日 06:00 ]

示談が成立し会見した市川海老蔵は、麻央夫人に謝罪の言葉も口にした

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が殴られ重傷を負った事件で、海老蔵は28日、都内で会見し、元不良グループリーダー(29)と同メンバーの伊藤リオン被告(27)の両者とそれぞれ示談が成立したと公表した。決断の理由には妻の小林麻央(28)ら家族への思いがあった。東京地検は同日、傷害罪で伊藤被告を起訴。長期化も予想された事件は急転“和解決着”したものの、来年1月下旬にも始まる裁判で争点も残された。

 今月7日に続く2度目の会見。負傷していた左目は充血が薄くなり、示談が成立したためか、表情にも前回より余裕が感じられた。
 会見には代理人の深澤直之弁護士が同席。24日付で成立した示談の内容について説明した上で「金銭のやりとりなどこれ以上のことはございません」と強調した。
 示談に至った理由として(1)海老蔵の酒の飲み方に大いに反省すべき点があり、一方的な被害者であるという主張を法廷で通すのが困難(2)酒の席での記憶を主張し合うより双方が前に進むことが適切(3)早期決着により、心労をかけた父・市川団十郎(64)や麻央ら家族を安心させたい――などを挙げた。
 中でも念頭にあったのは、11月25日未明に血まみれの自分の姿を最初に見た愛妻だった。事件現場には女性も同席していたとされ、新妻のショックは相当なもの。今年3月の結婚後も海老蔵の夜遊びは続き、近所の住民は「朝帰りする姿をよく見た」と話すほど。
 海老蔵はこの日の会見で、理想的な新婚生活とは言えない中で起きた事件だっただけに「妻もこのことを逃げずに受け止めてくれた。取り返しのつかない迷惑をかけてしまった」と謝罪した。
 また「妻の家族にも申し訳ない」と陳謝。事件後、麻央の実家と「やや距離感ができてしまったようだった」(関係者)だけに、しっかりとこれまでのイメージを払拭(ふっしょく)していきたいようだ。
 示談書とともに伊藤被告の減刑を求める上申書を提出したことで相手側との完全な和解にこぎつけた中、海老蔵が2つの示談書で最も重視したのが「(相手側が)家族、職場などへ手紙、訪問などで接触しない」という項目。徹底して家族への接触を拒否する異例のこの示談条件について、深澤弁護士もやや強い口調で明らかにした。
 団十郎によれば、麻央は事件後「1人で家にいるのが怖い」と話しており、その不安を解消するために譲れない点だった。関係者によると、麻央は年内決着に「ホッとしていた。これからも海老蔵さんを支えていくと話していた」という。
 麻央はこの日も海老蔵と一緒に車で自宅を出て、会見場へ一緒に向かった。海老蔵はそんな麻央に語りかけるように、会見で「私も再スタートが許される人間に生まれ変わらないといけない」と言い、目を潤ませた。周囲はそんな2人に「早く子供ができればいい。そうすれば海老蔵も早く家に帰るし、両親も麻央も一安心だ」と早期の第1子、跡継ぎの誕生を心待ちにしている。

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2010年12月29日のニュース