「師匠おらず悔しい」…楽太郎、涙の円楽襲名

[ 2010年3月2日 17:27 ]

 人気テレビ番組「笑点」などで活躍する落語家の三遊亭楽太郎(60)が、昨年10月に死去した師匠、三遊亭円楽さんの跡を継いで六代目円楽を襲名し、東京都内のホテルで2日、襲名披露の記者会見をした。

 「寄席で披露興行ができるのはうれしいが、口上に師匠がいないのは悔しい。芸風は違うけれど、2代にわたって良かったね、と言われるのが夢」と、涙交じりに決意を述べた。
 会見には三遊亭鳳楽(63)ら兄弟子のほか、「笑点」メンバーで落語芸術協会幹部の桂歌丸会長(73)、三遊亭小遊三副会長(63)も列席。歌丸会長は「わたしも目を光らせる。立派な大看板になってもらいたい」と激励した。

 続く襲名披露パーティーでは、落語立川流家元の立川談志(74)があいさつ。円楽の真打ち昇進時の思い出などを、毒舌を交えて紹介した上で「言いたいことは山のようにあるんですけど、おめでたい席なので」と舞台を退き、参加者を笑わせた。

 六代目円楽は今後、東京都内の寄席のほか全国各地で襲名披露興行を行う。

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2010年3月2日のニュース