山田太一氏と再タッグ!渡辺謙がラブコメ初挑戦

[ 2010年1月15日 06:00 ]

 社会派作品や時代劇のイメージが強い渡辺謙(50)が大人のラブストーリーに挑む。「ふぞろいの林檎たち」(TBS)などで知られる山田太一氏(75)が書き下ろした日本テレビのスペシャルドラマ「遠回りの雨」で、3月放送予定。かつての恋人と再会し、思いを募らせていく役どころ。恋愛模様を軸にした演技を見せるのは初めてとなるだけに注目が集まる。

 05年には米誌で「最もセクシーな外国人男性」に選ばれた渡辺。日本では骨太なイメージが強すぎたのか、その色気を理解できる制作者がいなかったのか、これまで恋愛作品への出演依頼はほとんどなかった。今回「渡辺謙さんで情熱を抑える美しさを見たい」という山田氏からのオファーを受け、その熱意と脚本の面白さに「これなら」と出演を決めた。
 山田氏とは07年5月に放送されたフジテレビのドラマスペシャル「星ひとつの夜」(視聴率18・4%、関東地区・ビデオリサーチ)以来のタッグ。渡辺は「再び“山田太一ワールド”に飛び込むことになりました。山田先生らしく、さりげない日常の中に潜む素敵なドラマが展開します」と説明。恋する中年男のいじらしさ、おかしさを“コメディー”ととらえているようで「苦手なラブコメディーですが、ご期待ください」とコメントしている。
 一方、山田氏は「切ない、片隅の中年の恋の物語です。酔って、泣いてください」としている。
 ドラマの舞台は町工場がひしめく東京・蒲田。妻と反抗期の娘と暮らす福本草平(渡辺)は、かつて勤務していた金型工場で起きた出来事をきっかけに、昔の恋人・秋川桜(夏川結衣=41)と再会。工場時代の同僚で親友の秋川起一と結婚した桜に再び思いを募らせながらも、かつての同僚と恋人のために奔走する姿が描かれる。
 2月上旬にクランクインする予定。同局の佐藤敦プロデューサーは「不況の世の中を元気づけるドラマを作りたい。珠玉のラブストーリーを作り上げるべく、スタッフ、キャスト一丸となって現場に臨みます」と意気込んでいる。

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2010年1月15日のニュース