GACKT 初めての舞台主演は「眠狂四郎」
故市川雷蔵さんの当たり役だった「眠狂四郎」が人気歌手GACKT(年齢非公表)の主演で舞台化されることが決まった。作家の故柴田錬三郎さんが生み出したニヒルで殺気立つ剣士。21世紀によみがえる“ニュー狂四郎”に期待が高まる。松竹主催で、来年5月の東京・日生劇場から全国規模で公演が行われる。
一昨年のNHK大河ドラマ「風林火山」では斬新な上杉謙信像を体現して脚光を浴びたGACKTが、今度は狂四郎に新たな命を吹き込む。自身にとっても初めての舞台となるが、松竹関係者によると、早くも体を絞り始めるなど、周到な準備に入っているという。
「眠狂四郎」は柴田さんが1956年から「週刊新潮」誌上で連載を始めた時代小説。63年には雷蔵さんの主演で映画化され、円月殺法がファンの心をつかんで大ヒット。69年まで全12作が製作された。72年には田村正和(66)、82年には孝夫時代の片岡仁左衛門(65)がドラマで狂四郎を演じている。
中高年層を中心に根強い支持を誇る狂四郎だが、一方で、知らない世代が増えているのも事実。そんな中、新たなヒーローとして現代に発信されるのがGACKT狂四郎だ。原作の設定が転び伴天連=バテレン=(転宗したキリスト教徒)と日本人のハーフ。そんな外見上の雰囲気に加え、男の色気やニヒルさを表現できるアーティストとしてGACKTに白羽の矢が立った。
舞台化されるのは「眠狂四郎 無頼剣」。映画版(66年)は同じく円月殺法を使う浪人(天知茂)との対決が話題を呼んだが、今回どんなシナリオが用意されるのかは明らかになっていない。
「没後40年を迎えた雷蔵さんのファンの期待も裏切らない作品にしなければ」と関係者の鼻息も荒い。その上で「“見せる”ということにこだわりを持つGACKTはこれ以上はないキャスティング。雷蔵さんの狂四郎を継承するだけでなく、凌駕(りょうが)するような狂四郎にしたい」と話した。詳細は5日に都内で記者発表される。
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