愛ちゃん祝福!ケータイ小説3冠女王誕生

[ 2008年9月24日 17:40 ]

左から秋元氏、kikiさん、福原、瀬戸内さん

 第3回日本ケータイ小説大賞の発表と表彰式が4日、東京・丸の内のパレスホテルで行われ、大賞に北海道札幌市在住の女性、kikiさん(23)の「あたし彼女」が選ばれ、賞金200万円が贈られた。同作品は「TSUTAYA賞」「JOYSOUND賞」にも選ばれ、kikiさんはトリプル受賞。会場にはケータイ小説ファンという卓球女子のエース・福原愛が駆けつけて盛り上げた。

 「あたし彼女」は若者言葉の新しい文体で、切ない恋心をつづった作品。応募総数3350作品の中から大賞を手にしたkikiさんは「信じられない。今の彼との話を書いたもの。形になるものとして残したかった。(彼には事前に)“無理だね”って言われたので“どうだ!”と言いたい」と笑顔で感想。福原から花束とサイン入り卓球ラケットを贈られて「私、持ってな~い」と独特の感性で喜びを表した。

 審査委員長を務めた作詞家・秋元康氏は「kikiさんの作品は、言葉のリアリティーがすごい。こんなにリアリティーのある言葉は、小説家には生み出せない」と絶賛した。また、名誉実行委員長を務める作家の瀬戸内寂聴さんは「なぜケータイ小説が読まれるか、自分でもやってみないと納得できないので、5月から“ぱーぷる”という名前で、こっそり(WEBで)ケータイ小説を書いてみた」と、新作「あしたの虹」(毎日新聞社刊)がケータイ小説だったことを明かした。

 ◆その他の受賞作は次の通り。(敬称略)
 ▼優秀賞(賞金50万円) 夏木エル(25=女性)「告白-シンクロナイズ ラブ-」
 ▼同 水沢莉(30=女性)「レンタルな関係。」
 ▼源氏物語千年紀賞 矢口葵(29=女性)「LOVE BOX~光を探して~」
 ▼ジャンル賞 秋梨(年齢未公表=男性)「僕にキが訪れる」

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2008年9月24日のニュース