第49回(06年度)ブルーリボン賞
主演男優賞の渡辺謙 ベルリンから会場直行
東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ紙の映画担当記者で構成)が選ぶ第49回(2006年度)ブルーリボン賞の授賞式が13日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。主演男優賞に輝いた渡辺謙(47)は同日、ベルリン国際映画祭から帰国し、成田空港から会場に駆けつけた。
渡辺が会場に到着したのは、式が始まってから20分後の午後6時20分。大トリで名前を呼ばれ、舞台の袖から登場すると、客席からひときわ大きな拍手が送られた。
主演した米映画「硫黄島からの手紙」がベルリン国際映画祭の特別招待部門に選ばれ、11日(現地時間)にクリント・イーストウッド監督(76)らと現地で舞台あいさつ。翌12日(同)に飛行機に飛び乗り、13日午後4時に成田空港に到着。車で会場に滑り込んだ。
約14時間のフライトの疲れも見せず、「明日の記憶」で共演し、助演男優賞を獲得した香川照之(41)とがっちり握手。「(スタッフなど)1人1人の顔が思い浮かぶくらい感謝しています」と喜びに浸った。
若年性アルツハイマー病に侵された男性を演じた「明日の記憶」は、意外にも銀幕初主演。エグゼクティブプロデューサーも兼ねて宣伝のために全国を駆け回り「自分とどこまで向き合えるか試された作品なのでうれしい」と感慨もひとしおの様子だった。
トム・クルーズと共演した「ラスト・サムライ」(03年)以降、世界を股に掛けて活躍しているが、「大きな国際映画祭に参加すると、あらためて自分が日本の俳優だと強く実感します。自分に正直に作品を作ることが大事だとベルリンで感じました」としみじみ。「日本をどう認めてもらえるか、世界とどうかかわっていけるか。それが一歩ずつ広がるように頑張っていきたい」と志を新たにしていた。
主演女優賞の蒼井優 舞台上でポロリ
主演女優賞の蒼井優(21)は「泣きたいくらい感謝しています」と舞台上で涙をポロリ。表彰状でその小さな顔を隠した。「ハチミツとクローバー」では、天才美大生を独特の雰囲気でのびのびと表現。3カ月の猛特訓を積んだ「フラガール」では、クライマックスで圧巻のダンスを披露し、06年の映画界で圧倒的な存在感を示した。「素敵な人たちに支えられてお芝居させていただいた証です」と喜びをかみしめた。
「フラガール」では、蒼井の母親を演じた富司純子(61)も助演女優賞。「(蒼井は)本当に努力家です。撮影では手が痛くなるほどひっぱたきました。この場を借りておわびします」と蒼井をねぎらい、白いハンカチをそっと差し出した。
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