今冬発売のプリウスＰＨＶ　ネット活用し故障予知

　トヨタ自動車は１日、インターネットに接続して多様なサービスを提供する「コネクテッドカー（つながる車）」に関する戦略説明会を東京都内で開き、今冬に発売する新型「プリウスＰＨＶ」で車の故障を予知する新サービスを始めると明らかにした。ネットで蓄積された膨大な情報「ビッグデータ」を活用する。

　車の乗り方を分析し、バッテリーが切れそうな場合にメールで知らせて点検を促すという。スマートフォンで乗車前にエアコンを操作したり、充電状態を確認したりすることもできる。

　友山茂樹専務役員はビッグデータの利用について「あらゆる企業とオープンに連携する必要がある」として、基盤となるシステム構築を進める考えを示した。米国では、スマホを車の鍵代わりに使用できるシステムを開発し、来年１月からカーシェアリングを手掛ける企業と実証実験を始めると説明した。