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日産の新車販売43%減 10月、無資格検査響く

[ 2017年11月1日 18:32 ]

 日本自動車販売協会連合会などが1日発表した10月の国内新車販売台数は、無資格検査が発覚した日産自動車が前年同月比43・0%減の2万2049台だった。前年水準を下回るのは12カ月ぶり。

 日産は3日までに車を組み立てる国内の全6工場で生産体制を見直し、国土交通省の確認を経て出荷を再開する方針。これまで小型車「ノート」やミニバン「セレナ」が支持され好調な販売を続けてきたが、不正でブランドイメージが傷つき、今後の販売に影を落としそうだ。

 軽自動車以外の自動車(登録車)は、国内向けの生産と出荷を止めた影響で52・8%減の1万2745台。軽は三菱自動車などに生産を委託しているため出荷を続けているが、不正で顧客から敬遠され20・4%減の9304台となった。

 同じく無資格検査が発覚したSUBARU(スバル)の新車販売台数は14・5%増の1万3175台だった。10月下旬に問題を公表したため影響は軽微だったが、11月以降の販売には逆風となることが予想される。

 その他のメーカーを含む登録車全体の販売台数は4・7%減の23万1563台だった。日産の販売減が足を引っ張ったほか、ホンダや三菱自動車が前年水準を下回った。軽自動車全体の販売台数は3・7%増の14万907台だった。

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