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ジュネーブ国際自動車ショー開幕 売れ筋SUVをアピール

[ 2017年3月7日 21:38 ]

ジュネーブ国際自動車ショーで公開されたトヨタ自動車「ヤリス」(日本名「ヴィッツ」)の高性能モデル「GRMN」
Photo By 共同

 世界有数の自動車展示会の一つ、ジュネーブ国際自動車ショーが7日、開幕した。堅調な欧州市場での顧客拡大を目指し、各社がスポーツタイプ多目的車(SUV)など売れ筋の新型車をアピール。電気自動車(EV)や自動運転の技術も競った。

 トヨタ自動車は主力の小型車「ヤリス」(日本名「ヴィッツ」)の高性能モデル「GRMN」を公開。210馬力の高出力エンジンを搭載し、デザインや内装を一新した。年内に欧州で発売する。

 三菱自動車は「世界戦略車」と位置づけたSUV「エクリプス クロス」を出展した。昨年4月に燃費不正問題を明らかにして以降、新型車を発表するのは初めて。益子修社長は「ぜひ成功させたい」と話した。欧州で年末に売り出し、日本でも来春に発売する予定。

 富士重工業は新型SUV「XV」を披露した。4月に日本で発売する。吉永泰之社長は「世界中でSUVが伸びている」と述べ、現行モデルを上回る販売台数を目指す。

 日産自動車もSUV「キャシュカイ」の外観や内装を改良したモデルを発表。高速道路の同一車線で自動運転が可能な機能を2017年度中に搭載する。マツダもSUV「CX―5」の全面改良モデルを公開した。

 ドイツ大手フォルクスワーゲン(VW)はEVの試作車をお披露目。25年までに30車種を超えるEVを投入し、自動運転や人工知能(AI)を搭載する計画だ。

 欧州自動車工業会によると、16年の欧州連合(EU)の販売台数は前年比6・8%増の1460万台。17年も1%程度の成長を見込んでいる。

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