試乗リポート
走りとエコの融合…ホンダ「CR−Z」
やっとホンダらしいクルマが出た…そんな声をよく聞く。それを証明するように発売から1カ月足らずで受注台数は1万台を突破した。世界で初めて6速MTを設定した話題のハイブリッドカー、ホンダ「CR−Z」に乗った。
左足でクラッチを踏み、シフトをローに入れる。ゆっくりとアクセルを踏みながらクラッチをミートさせて発進…以前は当たり前のように行っていた動作が新鮮に感じられる。久しぶり感覚に自分の気持ちが高揚するのが分かる。間違いなく楽しい!ハイブリッド車であることを忘れ、ついアクセルを踏む右足に力が入ってしまいそうだ。
パワートレインは1.5Lガソリンエンジンと独自のハイブリッドシステム「IMA」の組み合わせで、2Lエンジン車並みの加速性能を持つ。大排気量の本格スポーツカーほどのパワフルさはないが、発進時や加速時にはモーターのアシストがあり“楽しむ”には十分なレベル。エンジン音や排気音にもこだわっていて、スポーティーなエクステリア、近未来的なインテリアとともに“走り”のイメージを演出している。
より「操る楽しみ」を味わうなら6速MTだが、パドルシフトを標準装備したCVT車も用意されているので気軽にスポーティな走行を楽しむことができる。また、6速MT、CVT車とも3モードドライブシステムを搭載していて、状況や目的によって「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つのモードを選択できるのもうれしい。ちなみに10・15モードで25.0キロ/L(CVT車)の燃費は「NORMAL」モードで走行した数値で、「ECON」モードなら約5〜7%も向上するという。
6速MT車の場合は、ドライバーの技量によってカタログデータの22.5キロ/Lを上回ることも可能。スポーティーな走行を楽しむだけでなく、ドライバーが「エコを競う」こともできるのだ。最も燃費がよくなるシフトチェンジのタイミングをシフトアップ・ダウン表示灯で知らせてくれる機能もあり、さらに坂道発進時に後退を約1秒間防止するヒルスタートアシスト機能も搭載。この時代に、累計受注台数の40%がMT車というのも納得できる。
室内は2+2で、後席に乗れるのは小学校低学年の子供ぐらいまでだが、リアシートは前席からの簡単な操作で倒せるし、2シーター+ラゲッジルームと割り切ってしまえば、使い勝手は悪くなさそう。ファミリーユーザー向けではないが、子育てを終えた世代などからは間違いなく“買い”の1台だろう。クルマ離れの進む若者たちにもオススメしたい。
[ 2010年04月13日]
写真
| CR−Z アルファ(CVT)主要諸元表 | ||
| 全長 | 4080ミリ | |
| 全幅 | 1740ミリ | |
| 全高 | 1395ミリ | |
| ホイールベース | 2435ミリ | |
| トレッド前・後 | 1515・1500ミリ | |
| 最低地上高 | 150ミリ | |
| 車両重量 | 1160キロ | |
| 最小回転半径 | 5.0メートル | |
| 燃費 (10/15モード) | 25.0キロ/L | |
| 燃費 (JC08モード) | 22.8キロ/L | |
|
エ ン ジ ン |
形 式 | 直列4気筒SOHC |
| 総排気量 | 1496cc | |
| 最高出力 | 83kw(113ps)/6000rpm | |
| 最大トルク | 144N・m(14.7kg・m)/4800rpm | |
| タンク容量 | 40リットル | |
| 価格 249万8000円 | ||







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