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ドネアが公開練習 尚弥の“壁”になる 井上陣営・大橋会長「絶好調であるのは間違いない」

[ 2019年10月31日 14:06 ]

<WBAスーパー王者・ドネア練習>ミット打ちを行うドネア(右)(撮影・久冨木 修) 
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 ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント決勝(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)でWBA&IBF王者・井上尚弥(26=大橋)と激突するWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)が31日、都内で公開練習に臨んだ。

 シャドーボクシングボクシングの後、ミット打ちを1ラウンドと短時間だったものの、代名詞である左フックや左アッパーは迫力満点。見守った井上陣営の大橋秀行会長が「雰囲気があるし、パンチも強い。絶好調であるのは間違いない」と断言するほど好調ぶりを見せつけた。

 井上とのWBSS決勝を「自分のキャリアで最も重要な試合」と位置付けるドネア。「とてもワクワクしている。集中力も高まっているが、ワクワク感が強い。人生を通してやってきたこと全てを披露したい」と意気込む。

 時差調整を兼ねた直前のフィリピン合宿ではハードなスパーリング中心のメニューで追い込んだ。「井上は信じられないぐらい素晴らしいファイター。最大限の敬意を持っている。だからこそ自分を追い込むことができた。いろいろなタイプの選手と厳しいスパーでメンタル研ぎ澄ませたし、制度の高い、高度なレベルに自分を持っていくことができた」と手応えを口にした。

 年齢的な衰えの指摘については「20代のころと同じトレーニングをしていて20代のころのスピード、パワーを維持できている。さらに経験も加わっている」と一蹴。井上が「世代交代する」と発言したことについて問われた5階級制覇のレジェンドは「彼ら若い世代にとって我々の世代が大きな“壁”になっているのは事実。その壁を越えるのか、壊すのかは分からないが、お互いに挑み合うことは大切。自分はその“壁”を強固に、高く作りあげてきた」と揺るがぬ自信を示した。

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2019年10月31日のニュース