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AKBカフェ勤務の異色ボクサー・加藤収二、判定勝ちで王座挑戦権

[ 2018年11月7日 22:10 ]

日本ミドル級王者への指名挑戦権を獲得した加藤(右)がリング上で王者・竹迫とフェイスオフ
Photo By スポニチ

 日本ミドル級指名挑戦者決定8回戦は7日、東京・後楽園ホールで行われ、同級2位の加藤収二(28=中野サイトウ)が前王者で同級1位に西田光(31=川崎新田)に2―1(76―75、75―76、76―75)で判定勝ちし、王者・竹迫司登(27=ワールドスポーツ)への挑戦権を獲得した。

 過去に何度もスパーリングで拳を交えた西田との一戦。「戦車のよう」と表現した圧力を右ジャブで止めた。

 「下がってはダメなので、ジャブでストレスをかける作戦でした。序盤は作戦通りできたけど、終盤は巻き込まれそうになって…そこは課題ですね」

 5回終了間際にはダウンを奪われた。「でもダメージはなくて、タイミングでつまずいた感じ。もったいなかった」と加藤。そこから崩れることなく、終盤は接近しての打ち合いとなったが、最後まで手数の多さとパンチの精度で上回り、僅差ながらも判定で勝利をつかみ取った。

 普段は秋葉原のAKBカフェで料理スタッフとして働く異色ボクサー。所属ジムの中野サイトウのプロ選手は加藤を含め2人だけだが、4日の東日本新人王決勝では同僚の荒川竜平(29)がフライ級を制して技能賞も獲得。お互いに刺激し合って好結果を出している。

 試合後にはリング上で次に対戦する竹迫とフェイスオフ。デビューから10戦10勝10KOの王者に「オーラを感じた」と言いながらも「西田さんとは違う強さがある選手。また作戦を考えて、それを遂行したい」と勝利を誓った。

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2018年11月7日のニュース