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“戦うシングルマザー”吉田実代 デパズを5回負傷判定で下し2冠獲得!

[ 2018年8月20日 21:57 ]

5回負傷判定で王座を獲得した吉田実代
Photo By スポニチ

 プロボクシングのOPBF東洋太平洋女子バンタム級王座決定8回戦は20日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の吉田実代(30=EBISU K’sBOX)が同2位のグレテル・デパズ(25=フィリピン)を5回負傷判定で下し、日本同級王座に続く2冠獲得を果たした。

 1回こそ、やや押され気味だったものの、2回以降は主導権を握り、4回終了時の採点はジャッジ2者が吉田を支持。「攻めていこうと思った」という5回、偶然のバッティングで吉田が前頭部を負傷。出血が激しく、ドクターの判断で試合続行は不可能になり、判定により“戦うシングルマザー”吉田が新王者となった。

 「最低限の結果。勝ててホッとしている。嬉しいけど、これからっていうところで終わってしまって、ちょっと悔しい」

 これが30歳初試合。ボディーの打ち分けや攻撃のバリエーションなど高めてきた技術を駆使し“大人のボクシング”を披露するつもりだったが、不完全燃焼に終わり、複雑な表情を浮かべた。

 2本のベルトを獲得したことで、次は世界挑戦も期待される。加山利治会長(46)は「スタミナもあるし、ガッツもある。オファーがあれば海外でも」と前向き。ただ、本人は「不甲斐ない試合をしてしまった。もっと頑張らないと」と慎重だった。

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2018年8月20日のニュース