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小原佳太 王座の再獲得に成功「モノがあるとないとでは安心感が違う。ホッとした」

[ 2018年8月9日 21:53 ]

KOで雪辱を果たして小原は安どの表情(右は三迫会長)
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 ボクシングのWBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦は9日、東京・後楽園ホールで行われ、挑戦者の同級6位・小原佳太(31=三迫)が王者アルビン・ラガンベイ(23=フィリピン)に3回1分8秒TKO勝ちして4月に失った王座の再獲得に成功した。IBF同級7位の小原は24戦20勝(18KO)3敗1分け、初防衛に失敗したWBO同級15位のラガンベイは13戦10勝(9KO)3敗。

 4月の対戦では1回に小原がダウンを奪いながら、2回に左フックの相打ちで珍しいダブルノックダウン。起き上がれなかった小原がKO負けでまさかの王座陥落となった。再戦でも1回、前に出てきたラガンベイに小原の左が当たってダウンを奪う立ち上がり。2回にはまたも左フックの相打ちでヒヤリとさせたものの、小原が3回に右を効かせてから一気のラッシュをかけ、ラガンベイアがロープに倒れると、レフェリーが試合を即ストップ。KOで4カ月前のリベンジを果たした。

 小原は世界再挑戦へ遠回りを強いられることになった前回の敗戦から、練習でも左フックを封印。「冗談でも出すとトレーナーから怒られた」と振り返った。「正直、欲しかったのは(ラガンベイのWBOの)世界ランクだったけど、モノ(ベルト)があるとないとでは安心感が違う。ホッとした」と笑顔を見せ、三迫貴志会長も「ただのリセットではなく、負けたことで得るものがいっぱいあった。世界へ向けてもう1回スタートが切れたと思う。全力で実現へ頑張る」とねぎらった。前回のダブルノックダウンについて小原は「倒す時も倒れる時も派手ですね」と自嘲気味に話したが、世界中から問い合わせが来たという三迫会長は「珍しいけど2度とごめんです」と苦笑した。

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2018年8月9日のニュース