中谷 3回KOでデビュー16連勝 世界へ着々「まずは地域タイトルを」
プロボクシングの「第575回ダイナミックグローブ」は7日、東京・後楽園ホールで行われ、メインイベントのノンタイトル10回戦ではWBC世界フライ級5位の中谷潤人(20=M.T)がWBOアジアパシフィック・ライトフライ級10位のデクスター・アリメンタ(22=フィリピン)に3回36秒でKO勝ち、デビューから16連勝(12KO)を飾った。
「2ラウンドで効いているのが分かった」という3回だった。中谷は序盤から圧力を強め、ボディーを中心に攻めた。30秒過ぎから猛ラッシュ。最後は右ボディーから左ストレートボディーストレートで元世界ランカーのアリメンタを仕留めた。
「課題にしていていた組み立てもしっかりできたし、いい勝ち方だった」と中谷。前回の試合は4月15日、横浜アリーナでの世界戦のアンダーカード。会場の雰囲気を経験できたが、一方で気持ちが空回りしてKO勝利を逃した。今回はその反省から「組み立て」がテーマ。立ち上がりは左ストレートがヒットしなかったが、右ジャブを有効に使うことで「徐々に当たるようになった」という。
16年の全日本フライ級新人王で、昨年8月には日本ユース初代同級王座を獲得した期待のホープ。現時点でWBCでは世界5位にランクされており、世界も狙える位置にいるが、目標は世界挑戦ではなく、あくまでも世界王座奪取。自分の中にまだ課題を抱えており「しっかり世界を獲れるように経験を積みたい。まずは地域タイトルを狙いたい」と話す。次戦は未定だが、日本&東洋太平洋タイトル挑戦を視野に入れている。
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