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“ボクシング界の上戸彩”1年半ぶり復帰戦での勝利誓う「いずれベルトを取り返す」

[ 2018年6月6日 14:49 ]

前日計量をクリアし、笑顔でガッツポーズをする宮尾綾香  (撮影・田中和也)
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 “ボクシング界の上戸彩”こと宮尾綾香(34=ワタナベ)が7日に東京・後楽園ホールで1年半ぶりとなる復帰戦に臨む。6日は前日計量が行われ、宮尾は契約体重の47キロを200グラム下回る46.8キロ、対戦相手のアイサー・アリコ(フィリピン)は1キロ下回る46キロで、ともに一発クリアした。

 宮尾は2012年9月にWBA女子世界ミニマム級王座を獲得。その後、5度の防衛を重ねたが、15年10月にWBC女子世界アトム級王者・小関桃(青木)との統一戦に敗れ、王座から陥落。ワタナベジムに移籍し、心機一転で臨んだ16年12月のWBO女子世界アトム級王者・池山直(フュチュール)との試合で6回にスリップダウンした際に右膝前十字じん帯断裂の重傷を負ってTKO負けを喫した。

 「膝のスペシャリストがいる病院」(宮尾)で手術し、約1カ月半の入院生活。「ボクシングをやめる気はなかったですね。復帰するための手術だったので」と宮尾。手術直後は激しい痛みに加え、全身麻酔の影響による体調不良もあり一時的に車いす生活も経験したが、心は折れなかった。

 「王座から陥落したまま終わりたくなかったし、移籍一発目の試合で怪我をして諦める訳にはいかなかった。むしろ、周囲をどう説得するかを考えていました」

 リハビリと並行しながら昨年8月から少しずつ練習を再開。ほぼ完治した今年4月からスパーリングなど実戦的な練習も始めた。「最初は自分のイメージと体の動きがリンクしていなかった」というが、それも既に解消し「あとはリングに戻って、あの場所でどうかだけ」と自信をのぞかせる。

 1年半ぶりのリングに向かう心境を「楽しみと緊張…8対2ぐらい」と表現。対戦相手のアリコに関しては「よく知らない」というものの、「いずれベルトを取り返すために、自信を取り戻せる試合を」と勝利を誓った。

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